業者が教える落とし穴!鉄筋コンクリート造で家を立てる時の注意点

このコラムをお読みになられている皆様は鉄筋コンクリート造の建築を検討している方かと思います。
鉄筋コンクリート造の建築をお考えの時の業者目線での業者選びをお教えいたします。

1. 特定建設業許可を取得しているか?

特定建設業許可ってなに?

建設業許可とは建設業者の免許です。建設業の許可は「一般」と「特定」に別れています。
「特定」建築工事業の場合は6,000万円以上の建設工事ができるのですが「一般」はできません。

特定建設業許可の業者は経験が豊富

「6,000万円以上の家を建てようとは思っていないんだけど」
と思われる方も多いと思います。

6,000万円以下の建築の場合でもRC造を選ぶのであれば、特定建設業許可を取得した業者を選ぶべきです。

その理由としては、RC造の経験が多いから
6,000万円以上の建設工事は、RC造マンションなど集合住宅がほとんどです。
「一般」建設業者は木造での建設が多く、RC造の建築経験が少ない場合があります。
鉄筋コンクリートは質が命!
建築の品質は「素材」+「技術」ですが
コンクリートは木造と違い「素材」も建設業者が作るので「技術」の高さ
つまり、「経験」が物を言います。

2. 一級建築士がいるか?

一級建築士はマンションや超高層ビルなど何でも扱える

これも特定建設業許可と同じ理由です。
一級建築士はどんな建物も建てることができます。
個人の住宅では二級建築士でも大丈夫なのですが
大きな建物を建てたことのない建築士は「RC造」の経験が少ないことが多く
RCにあった建築ができません。

せっかくのRC造なのに「音が漏れる」
せっかくのRC造なのに「間取りに工夫がない」
せっかくのRC造なのに「日が入らない」

経験の多い建築士は、RC造ならではの音の反響を考えます。
また、RC造は自由な間取りがつくれるので
最新の情報や経験から家庭環境に最適なご提案をします。
RC造、特有の広い窓の設置や日光による温度まで考え
設計していきます。

3. 見積もりが正確か?

初期の見積もりと施工費に違いがでる??

初期の見積もりと最終的な施工費に違いが出る場合があります。
もちろん、ここをこうしたいなどの要望の追加で多少は仕方ないのですが
この原因は「設計士にRC造の経験が少ない」ということが多いと感じます。

それほど、RC造は専門的で木造の家とは材料費の考え方が大きく変わってきます。
なので、2と同じように一級建築士のいる建築事務所を選びましょう。

まとめ

とにかく、鉄筋コンクリート造は「経験」が大事。
「強さ」「美しさ」「予算」全てにかかわってくる重要な要素です